Bバージン(マンガ)
記事を書いた人の評価
- 好き : ★★★★★
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好き
- ★★★★★ 生涯の心の宝物
- ★★★★ 素直に好きと言える
- ★★★ 得るものはあった
- ★★ 暇つぶしにはなった
- ★ お金と時間の無駄
- 万人受け: ★★★★
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万人受け
- ★★★★★ 誰でも楽しめる
- ★★★★ 拒否反応はなさそう
- ★★★ 慣れた人なら大丈夫
- ★★ 偏りがあり人を選ぶ
- ★ マニアしか理解不能
- 完成度 : ★★★
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完成度
- ★★★★★ これ以上望めない
- ★★★★ 十分満足できる
- ★★★ 少し気になる箇所も
- ★★ 素人が作るよりマシ
- ★ 酷すぎてむしろ奇跡
作品の内容
カメオタクで女の子に全く相手をされなかった秋は、憧れの女の子・ユイと同じ大学に入学したのをきっかけに大変身する!三人の女兄弟に鍛え上げられ、女の扱い上手のカッコイイ男になる。しかも、少女の願いである好きな女以外とはHしないという「Bバージン」を貫く男に!しかし、あまりにも女の扱い上手な秋のことをユイは「遊び人」だと勘違いしてしまい、秋の想いを真剣に受け止めようとしなくて…!?モテないキミはもちろん、モテるキミも必読!!モテマクリ男へ大変身の恋愛必勝マニュアル!!
配信情報
レビュー(ネタバレなし)
この記事に続いて、レビュー(ネタバレあり)もあります。
バブルラブコメ。
細かいこと言い出すとツッコミどころは満載ですが、好き嫌いで言うと、大好きな作品です。
かなり古いマンガですが、いまでも定期的に、数年に一度は読み返したくなります。
モテないオタクが徹底的にマニュアルをたたき込むとどうなるかという、昔流行った設定の漫画の最高峰。
もっとも、オタクの定義がいまとは少し違いますね。
いまの時代なら、「生物オタク」なんて、むしろちょっと格好良いくらいの価値観ですよね。
連載期間が1991年から1997年、ちょうどバブルの残り香が漂っていた時代。
全てが「イケイケ」なノリで塗りつぶされ、それ以外の全ての価値観が否定されていた時代。
「女を落とすならウォッカベースのモスコミュールで!」
「今日はブナンにベルサーチでまとめたけど、ベルトはアルマーニなんだ」
などという、正気の沙汰とは思えないセリフを真顔で話す登場人物たちが面白すぎます。
当時バリバリに遊んでた「ヤンエグ」の世代というと、いま40代から50代くらいでしょうか。
私より上の世代ですね。
それくらいの年代の人の心はわしづかみにすると思います。
また、バブル時代の人々の活動を記録した文献としても面白いと思います。
ただ、完全なラブコメとして始まったお話の終着点が、かなり予想外なところに向かいますので、そこで賛否両論出てくると思います。
古い漫画なんであまりすすめる人いないと思いますけど、面白いので是非ご一読ください。
どうも単行本は新刊では手に入らないようなので、Kindle版をおすすめします。
Kindle版まとめ買い
Bバージン 全15巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
評価者
j-cultures.org
評価日
作品名
Bバージン
好き
配信情報
レビュー(ネタバレあり)
◆クリック【ネタバレを読む】クリック◆たぶん、水族館とサッカーの話あたりから賛否両論出てくると思います。
前半のバブルネタのラブコメから、後半かなり雰囲気が変わります。
主人公の憧れの人であった桂木ユイという女性が、後半あまり魅力的に感じなくなってきます。
前半、ユイに対抗馬としてぶつけていた乙丸ありさという女性はコメディの枠の中の人物でしたが、後半登場する北川美琉という女性は、ちょっと魅力的に描きすぎだった気がします。
アレでユイを選ぶ男は、どうかしてますよね。
ちょっと感情移入しづらくなってきます。
あと、浅い生物知識で生物学の専門家というのを描写しようとしたのも、ちょっと引っかかってきます。
完全なコメディとして終始一貫していれば、その辺りはクリアできたはずなんですが、微妙にシリアスな展開が入ってきますんで、そうなるとやっぱり「リアリティ問題」というフィクションにつきものの問題が浮上してきてしまいます。
また、環境保護団体が完全に正義の味方みたいに描かれているところも、かなり違和感を残します。
むちゃくちゃしてイルカを逃すとかよりも、ちゃんとマスコミへのリークなどで合法的に問題を解決してハッピーエンドというのが良かったですね、絶対。
さらに言うなら、主人公住田秋の成長物語として結末を迎えるという流れになってましたんで、そうなると、やっぱりユイちゃんと結ばれるよりはミルさんと結ばれた方が現実的ですよね。
初恋でずっと憧れていた人、その憧れというのはやっぱり憧れだったというのに気づくのが「成長」ですよね。
物語のコンセプトのためだけに想いを貫き通させられた感が、あまり良い読後感をうみません。
サッカーで勝負云々くらいまではめちゃくちゃ面白いんですが、最後の水族館クーデターの話辺りから話が盛り下がります。
でも、そこまでの展開が、とにかく面白すぎますんで、私はいまでも何度も読み返したくなります。
そして読み返すたびに、毎回、結末に不満を抱きます笑
不満なら読まなきゃ良いんですけどね。
それでも、読み返してしまう。
それが、この漫画の魅力です。
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