寄生獣(マンガ)

- 初出:1988年
- 作者 / 原作者:岩明均
記事を書いた人の評価
作品の内容
シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物。高校生・新一と、彼の右手に誤って寄生したミギーは互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物との戦いを始めた。
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レビュー(ネタバレなし)
この記事に続いて、レビュー(ネタバレあり)もあります。
人を選ぶと思いますが、漫画史に残る傑作中の傑作です。
さすがに、絵は少し古臭さを感じますが、少しだけ頑張って読み進めてください。
圧倒的な展開に引き込まれて、一気に全巻読んでしまうと思います。
※電子版なら、後付けのデジタル着色フルカラー版があります。古さを感じず読めるので超オススメ。
寄生獣というアイデアも素晴らしいですが、そこからの作者のメッセージの伝え方がすごいです。
直接的間接的に「人間とは何か」という問いを読者に投げかけてきます。
この漫画を読んで何を感じるかは、もちろん人の自由ですし、感じることは人それぞれだと思います。
しかし、作者はガンガンメッセージを投げてきます。
作者もまだ若く、メッセージを投げたいエネルギーにあふれていたのでしょうね笑
それをスルーする人もいるのかもしれませんが、これを読んだ当時の若かりし私はそのメッセージをがっちりとキャッチしました。
人間とは何か。
自分とは何か。
個性とは何か。
善とは、悪とは何か。
そういう、青春時代に皆一度は考えるテーマ、そして社会に適応するにつれ、どこかに置き去りにしてきたテーマ。
これを考えたからって、すぐにお金儲けができるわけではありません。
すぐに役立つわけではありません。
でも、考えずにはいられない。
寄生獣は、まぎれもなく、いまは死滅した、かつて「純文学」と呼ばれたものの精神を受け継いでいます。
※マンガは電子書籍(Kindle版)での購入をオススメしています。
※iPadなどのタブレットかKindleのリーダーを使って読みましょう。
※寄生獣は電子版なら後付けのフルカラー版があります。
※フルカラー版ですと、古さを感じずに読めますので、iPadなどのカラーのタブレットで読むなら、絶対にフルカラー版をオススメします。





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