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君の名は。(劇場版アニメ)

May 19, 2017

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君の名は。(劇場版アニメ)

君の名は。(劇場版アニメ)
  • 初出:2016年
  • 作者 / 原作者:新海誠 
  • 監督:新海誠 
  • 制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム 
  • 音楽:RADWIMPS 
  • 声優:てらそままさき 上白石萌音 島崎信長 市原悦子 悠木碧 成田凌 神木隆之介 花澤香菜 長澤まさみ 

記事を書いた人の評価

  • 好き  : ★★
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  • 万人受け: ★★★★
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  • 完成度 : ★★★
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作品の内容

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。

配信情報

2017/09/19現在

Amazonビデオ(課金)  楽天TV(課金/見放題)  U-NEXT(課金/見放題)  ビデオマーケット(課金/見放題) 

レビュー(ネタバレなし)

この記事に続いて、レビュー(ネタバレあり)もあります。

新海誠監督作品時系列
 『彼女と彼女の猫』(デビュー前)
 『ほしのこえ』(デビュー作)
 『雲のむこう、約束の場所』
 『秒速5センチメートル』
 『星を追う子ども』
 『言の葉の庭』
 『彼女と彼女の猫』(別制作陣によるリメイク)
▶︎『君の名は。』(空前の大ヒット!)

言わずと知れた、大ヒット作、新海誠監督の劇場6作目。

では、いきましょうか。

まず、私の考えを少しだけ。

私は、一般的な劇場公開作品は、「それだけ」を「一度観るだけ」で完結することが前提だと考えています。

この作品は、全くこの前提を守っていません。

なので、評価がとても難しい。

確かに、その前提を外せば、この作品の味わいはかなり広がりますが、それってどうなんでしょう。

これまでの新海作品を全て鑑賞し、新海監督の成長を追体験することで、この作品には違った風景が見えてきます。

また、繰り返し、二度、三度見直すことで、一度目には気づくことができなかった細かな設定にも気づくことができます。

ノベライズ(小説)にまで手を出せば、より作品理解も深まることでしょう。

それでも、劇場でパッと一回観た平均的な観客が素直に「良い」と思えるか、監督自身が目指した「わかりやすいエンターテインメント」になっているか、そこを追求しますと、感想としては一つしかありません。

「微妙」

もちろん、商業的に大成功を収めていますので、某漫画家や評論家のように偉そうに批判するつもりはありません。

紛れもなく、商業的に大ヒットしたのですから、それだけの価値はあります。

ただ、ヒットするかどうかには作品の完成度とは別な要素もありますので、単純に興行成績の順に作品に点数がついて、その順に出来が良いわけではないということくらいは、みなさんもおわかりかと思います。

普段、映画なんて観ないし、本も、漫画すら大して読まないという、「カルチャー」から最も遠い層というのが、一定数います。

この層は、ジブリだろうが新海作品だろうが、流行っていれば「ノリ」で鑑賞するというだけですので、作品の完成度とは関係なく、大人の事情、メディア戦略などにのみ左右されます。

今作品のヒットは、この層を引っ張り込めたことにあります。

これまでの新海作品は、正直、こういう戦略に乗せることができるレベルにすら到達していなかったのだと思います。

だから、支援者が売りたくても売れなかった。

それが、ようやくそのレベル(ギリギリ)に到達できた。

……ちょっと前 「なんか、これいいよね」(ごく少数のマニア)

……いま 「なんか、微妙じゃね?」(観客動員1,900万人超)

どっちが良いか、明らかでしょう。

前の方が良かったというのは、ファンとして器が小さい笑

ともあれ、もともと映像の美しさという素晴らしい個性を持った監督ですからね。

いったん話題になりさえすれば、後は時間の問題だったのでしょう。

それでも、一言だけ。

ここまでの大ヒットの流れを作りながら、それでも『千と千尋の神隠し』に届かなかった。

実際の作品の完成度としても全く届いていないと思いますし、そんな主観的な評価抜きにして数字で見ても、興行成績で及ばなかった。

その理由は、やはり重要だと思います。

「よくやった」「敵が大きすぎた」

で、良いのでしょうか。

作品鑑賞済みの皆さんには、その辺りをお話しさせてもらおうと思います。

後、ちょっと気になるんですが、これは監督の胸の内を覗き込んでみないとわからないことですが、これまでの分析から言いますと、新海監督はたぶん、この「大ヒット」に「いい気になっている」と思います笑

新海監督は、失敗と進化を繰り返す人です。

前作、『言の葉の庭』は大きな進化が見られた良作でしたので、本来なら今作では失敗するはずだったんです笑

そして、現に作品の完成度としては、今作は明らかに「失敗作」です笑

ただし、商業的には大成功した。

その、乖離(かいり)が、次回作にどう響くかが心配です。

クリエイターとしての成功とビジネスとしての成功を同列に見ていないかが心配です。

いままで同様、今作を「失敗」ととらえて次回作で進化することを期待していますが、もし、監督が今作を大成功と考えているなら、次回作が心配です。

さて。

主題歌については、説明するまでもないと思います。

とりあえず、主題歌『前前前世』を含む『君の名は。』サントラに相当するRADWIMPSのアルバムをどうぞ。

Blu-rayもドン!

ただ観れればいいというのであれば、スタンダードエディションを。
少しばかりの特典が欲しいという普通のファンであればスペシャルエディションで十分だと思います。
コレクターズエディションは、更に追加で縮刷版台本や特典ディスクがついてくるのと、なんとなんと「4K Ultra HD」というとんでもなく高精細なバージョンの本編ディスクがついてきます。
が、4Kテレビとプレーヤー持ってないと、無意味です。
今後4K再生機器を購入予定であれば、Ultra HDとは別に通常のフルHDのディスクもありますので、コレクターズエディション買えば大丈夫です。
早期購入特典もありますので、ご予約はお早めに!

スタンダードエディション
スペシャルエディション
コレクターズエディション
評価日
作品名
君の名は。
好き
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レビュー(ネタバレあり)

レビュー(ネタバレあり)も是非ご覧ください。

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書いた人

J LAB(ジェイラボ)所長所長
当研究所、所長。

必要最小限の勉強しかせず、微分もできないまま東大に進学するという過去を持つ。

当研究所設立の動機を尋ねたところ、

「知性には可塑性がある」
「シナプスをつなげよ」

などと意味不明な供述を繰り返しており、具体的な動機は不明。