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【全攻殻】初めての攻殻機動隊 【全シリーズ制覇】

April 4, 2017

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【全攻殻】初めての攻殻機動隊 【全シリーズ制覇】

この記事を読むのに必要な時間は 約 14 分 16 秒です。

『攻殻機動隊』実写版公開にちなんで、初心者向けに攻殻機動隊の攻略法を解説したいと思います。

内容の解説ではなく、何から観ればいいのかわからない人への観る順ガイドです。

作品年表

1989年 原作マンガ初出『ヤングマガジン海賊版』5月号。
1991年 コミック版『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
1995年 劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』
2002年 TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)』
2004年 TVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』
2004年 劇場版アニメ『イノセンス』
2006年 OVA『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(S.A.C. SSS)』
2008年 劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0』
2013年 劇場版アニメ『攻殻機動隊 ARISE』
2015年 劇場版アニメ『攻殻機動隊 新劇場版』
2017年 実写版『GHOST IN THE SHELL』

その他、各シリーズの総集編やコミカライズなどがいろいろとありますが、主要なものは以上です。

と言っても、これでも、多すぎるくらいありますね。

いま、イチからこの世界観を自分の電脳と「並列化」しようとすると、一体どこから手をつければ良いのやら、さっぱりわかりませんね。

おすすめの順番を挙げてみます。

なお、「攻殻」はゲーム化もされていますが、あくまでも、ストーリー、世界観を楽しむためのものを紹介するという趣旨ですので、今回は扱いません。

必須シリーズ – 観るべき優先順解説


何をもって優先順位を決めたかと言いますと、とっつきやすさですね。

はっきり言って、この一連の作品群は全てウィザード級の化物たちなので、どれを観てもすごいんですが、あまりこうした作品を観慣れていない方は、作品が化物すぎて、本質にたどり着く前に拒絶してしまう可能性があります。

ですので、まず比較的わかりやすい作品から少しずつ馴染んでいって、登場人物に思い入れが出てきたりすると、より一層この世界が知りたくなり、この世界にどっぷりはまれると思います。

元々こういう世界観が好きな方であれば、何から観ても、一発で虜になると思います。

そして、疑似体験の防壁迷路から二度と抜け出せなくなることでしょう。

TVアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』『S.A.C. 2nd GIG』『S.A.C. SSS』

まず、一発目はTVシリーズから入るのが良いかなと思います。

理由は、二つ。

比較的、絵がキャッチーであること。

そして、映像に活気があること。

劇場版は、かなり厳か(おごそか)な作りですからね笑

やはり、テレビで放送するためには趣味全開なだけではいけないようで、この一連のシリーズは「攻殻」の世界観がかなり観やすくまとまっていると思います。

それでも、難解な部分もたくさんあると思います。

まずは、気軽に通して観てみてください。

一度に全てわかる必要はありません。

少なくとも、このシリーズを観終えた頃には、ネットの海の中に素子の存在を感じられるくらいにはなれると思います。

S.A.C. Blu-Ray
S.A.C. 2nd GIG Blu-Ray
S.A.C. SSS Blu-Ray

コミック版『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』


そして、外せないのが、原作漫画。

この漫画、読んでもらえればわかりますが、とんでもない情報量で、台詞や設定を一字一句追っていると、夜が明けてしまうと思います。

なので、まずは気軽にスピード感を重視してさっと読んでしまって、後から気になる部分を読み込みましょう。

私が、ここでコミック版をおすすめする最大の理由は、原作はわりとシンプルな世界で、「人間とは何か」「ゴーストとは何か」と言った哲学的な禅問答ばかりが重視された世界観ではないからです。

非常に凝った設定の世界が、古き良き時代の軽い漫画のタッチで進んでゆきます。

作者の「言いたいこと」にバイアスをかけすぎず、話が進んでゆきますので、自分なりの読み方で読めると思います。

もっとも、それがわかりにくさを生んでいる原因なんですけどね。

どう読むかを読者に委ねられると、大半の読者は読み方を選べずに、投げ出してしまう。

だから、とにかく「気楽に」読んでください。

それでも、情報量の多さだけはどうにもなりませんので、空いた時間に読むのではなく、しっかり時間が取れたときに腰を据えて読んで下さい。

空き時間で読もうなんてなめた態度でこの漫画と向き合うと、挫折します笑

そして、コミック版で、一度シンプルに「攻殻」の世界を捉えておけば、劇場版(押井版)に進んだ時、入りやすいかなと思います。

ちなみに、コミック版は1と1.5と2がありますが、初心者は1だけで良いと思います。

Kindle版(1)
コミック版(1)

マンガに関しては、いつもは圧倒的に電子書籍(Kindle)版をすすめるんですが、こと攻殻機動隊については、コミック版をおすすめします。

とんでもない情報量なので、紙で直接読めた方が良いです。

私は、どでかいiPad Pro 12.9インチにて読んでますので、なんとかなってますが、Kindle Paperwhiteとかだと、絶対ストレス溜まります。

是非、紙のコミック版を買ってどうぞ。

劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL』 / 『イノセンス』

さて、お待たせしました。

そろそろ、劇場版「攻殻」つまり押井守監督の電脳にダイブしましょうか。

私は、この劇場版2作、特に『イノセンス』は大好きなんですが、なんだかよくわからないと言う人もたくさんいらっしゃいます。

少なくとも、この世界観に馴染んでからでないと、いきなり観ても意味不明になってしまう人が大多数かと思います。

私は、全ての「攻殻」の始まりが『イノセンス』でした。

はっきり言って、それはもう盛大に意味不明でした笑

それでも、妙に世界観が頭にこびりついて離れませんでした。

私の場合は、そこから逆に他の作品を掘り起こしながら、理解を深めてゆきましたが、みなさんにはおすすめしません笑

是非、いま紹介している「わかりやすい」順番で観てください。

GHOST IN THE SHELL Blu-Ray
INNOCENCE Blu-Ray

劇場版アニメ『攻殻機動隊 ARISE』


さて、往年の「攻殻」ファンであればこれでおしまいなんですが、近年、新しいシリーズが追加されました。

9課「攻殻機動隊」設立の少し前から設立当初あたりのお話です。

往年のファンとして言わせてもらいますと、何だか軽い「攻殻」です。

そこを否定するファンもいるようですが、私はこれはこれで楽しんでいます。

新規のファンに対しては、わりととっつきやすいと思いますんでおすすめです。

なんならこれを一発目にしても良かったんです。

なぜそうしなかったかと言いますと、やはり古参のファンとしては、かつてのゴリゴリに硬派な攻殻から入門して欲しいという気持ちがあったからですね。

つまり、この順番はやや恣意的な要素も含んでおり、要するに私の希望も入っています笑

私のゴーストが『ARISE』は後回しにしろと囁く(ささやく)のです。

ARISEは劇場版4作と追加製作された『PYROPHORIC CULT』あわせて5作品あります。

TV放映用に順序を変えて、分割・再編成された『ALTERNATIVE ARCHITECTURE』なんてのもありましたんで、今後また別バージョンが出るかもしれません。

ARISE 1 Blu-Ray
ARISE 2 Blu-Ray
ARISE 3 Blu-Ray
ARISE 4 Blu-Ray
ARISE PYROPHORIC CULT Blu-ray

Blu-Rayは一部在庫があやしいので、DVD版もご検討ください。

ARISE 1 DVD
ARISE 2 DVD
ARISE 3 DVD
ARISE 4 DVD
ARISE PYROPHORIC CULT DVD

攻殻機動隊の楽しみ方

以上、観る順番のおすすめを解説させてもらいました。

あとは、もう本当にただ観て頂くだけなんですが、最後に「攻殻」を楽しんで頂くポイントを、ストーリーには一切触れずに、解説させてもらいます。

スタイリッシュなアクションを楽しむ


わかりやすいのは、兎にも角にもアクションシーンですね。

それはそれは、もうドンパチドンパチと、激しいアクションが繰り広げられるわけですが、中でも、やはり「攻殻」特有のアクションを楽しんで欲しいと思います。

義体と呼ばれる、人体のサイボーグ的なパーツを駆使した、人間の能力の限界を超えた、時に肉体を使い捨てにすらするほどの激しいアクション。

そして、そんな激しいアクションの最中の、電脳と呼ばれる脳と外界をつなぐインターフェイスを駆使しての情報戦。

物理的アクションと電脳戦の交錯、静と動がパラレルに繰り広げられる、そのスリルを是非味わってください。

それに加えて、光学迷彩などの想像力を刺激される創造的デバイス、多脚戦車などの大型兵器も登場し、SF感も満載です。

しかも、映像のまとめ方がスタイリッシュ。

緻密な伏線を楽しむ


そして、当たり前なんですが、ストーリーも実に凝っています。

しかし、凝っていると言いましても、テーマは割とシンプルで、別にミステリーやサスペンスのようなどんでん返しもありません。

「攻殻」は、そういうものではありません。

ほんと、そうなんです。

トリック的な、子供騙し的なびっくりなんて全くありません。

そうではなくて、とにかく、緻密なんです。

伏線が練りに練られています。

本当に全シーンを真剣に観ないと、気づかないままで終わってしまう伏線もたくさんあると思います。

製作者も、「別に、気づいてくれる人だけ気づいてくれれば良いよ」くらいの感覚で作ってるんじゃないかと疑いさえします。

それくらい、伏線についてのフォローはあっさりしています。

慣れた人には、それがたまらないんですが、初心者はキツいかもですね。

シリーズを観慣れてきたら、少しずつで良いんで、人物のささいな発言や行動も注視しましょう。

ほとんどにおいて、そうした言動には何らかの意味が与えられています。

深い教養知識を楽しむ


さらに、「攻殻」を「攻殻」足らしめている要素は、多岐にわたる古典からの引用でしょうか。

文学作品や聖書など様々な文献からモチーフを得たセリフや脚本展開などが随所に見られます。

しかも、例によって、大したフォローもなく放り投げられます笑

本当にハードボイルドな作品です。

それでも、そうしたお子ちゃま排除の姿勢こそが「攻殻」なのです。

もちろん、お子ちゃまでも十分楽しめると思います。

しかし、本質を徹底的に味わい尽くすには、どうしても知識と経験が必要になってくることも事実です。

全ての人に観て欲しい

それでも、「攻殻」は観る者の立場、レベルに応じた楽しみ方ができる作品です。

ただ単に敷居が高いだけの難解な作品ではありません。

是非、この機に、攻殻機動隊、全シリーズ制覇を目指しましょう!

「攻殻」を観る方法

では、実際に「攻殻」観てみようと思ったときに、どうやって観るかですね。

円盤を買っちゃう

余裕があるなら、Blu-Ray版を購入することを、絶対的にお勧めします。

所有欲だけで言えば、DVD版でも良いんですが、Blu-Ray版を買うべき極めて単純な理由。

BLu-Ray版は圧倒的に画質が良い。

それだけで買う理由になります。

TVアニメ

S.A.C. Blu-Ray
S.A.C. 2nd GIG Blu-Ray
S.A.C. SSS Blu-Ray

劇場版

GHOST IN THE SHELL Blu-Ray
INNOCENCE Blu-Ray

ARISE

ARISE 1 Blu-Ray
ARISE 2 Blu-Ray
ARISE 3 Blu-Ray
ARISE 4 Blu-Ray
ARISE PYROPHORIC CULT Blu-ray

Blu-Rayは一部在庫があやしいので、DVD版もご検討ください。

ARISE 1 DVD
ARISE 2 DVD
ARISE 3 DVD
ARISE 4 DVD
ARISE PYROPHORIC CULT DVD

動画配信サービスを利用※オススメ※

いきなり円盤買っちゃうのは勇気が要るという方は、ひとまず動画配信サービスを利用して、あまりお金をかけずに観てみるというのも選択肢になります。

※ただし、画質に関しては、Blu-Ray版と比べるべくもなく、「観れればそれで良い」というギリギリの画質です。

各配信サービスで、定額見放題の中に入ったり入らなかったり、PPVで都度課金で観れたり、というのが一定期間ごとに繰り返されてますんで、以下ご紹介するサービスの中から観たいものを探してください。

動画配信サービス一覧

見放題サービスの料金も参考として併記してます。都度課金で観れるタイトルもありますので、どうしても観たいタイトルがあるなら事前のチェックが必要です。

オススメは、アマゾンプライムは契約しているのは当然(笑)として、そこにdアニメストアとNetflixを追加すれば、ほぼ観れないアニメはないと思います。それでも観れないのは、課金して観るレベルの作品かと思われます。

※本ページの情報は2017年4月時点のものです。
※最新の配信情報は各配信サービスのサイトでご確認ください。

Amazonプライムビデオ

会員費年間3,900円(税込)
プライム会員の特典の一つですので、圧倒的に割安です。見放題のプライムビデオと都度課金を合わせるとかなりのタイトルがカバーできます。そもそも、Amazonのヘビーユーザーなら、お急ぎ便無料などのメリットを考えますと、まず間違いなくプライム会員になってるはずですので、観たいタイトルはまずAmazonプライムビデオからチェック! え、プライム会員じゃない? まさか。ご冗談を笑

ビデオマーケット

プレミアム&見放題コース 月額980円(税抜)
知名度の低い地味なサービスですが、なかなかのラインナップで、しかも新作にかなり強い印象です。要チェックですね。見放題サービスを利用する場合は、毎月540円分のポイントと見放題料金のセットになります。

dアニメストア

月額400円(税抜)
(クレジットカードがあればdocomoユーザー以外も利用可)
ドコモのサービスです。なかなかのラインナップです。とりあえず何かしらアニメを観ようという感じなら、イチ押しです。というか、アニメに関しては、マジでdアニメストアが鉄板です。

dTV

月額540円
ドコモの総合ジャンルの動画配信サービス。アニメだけで言うと、キッズ向けが多い印象。何が観れるか要確認。なぜか『ブラックラグーン』がdアニメストアになくdTVだけだったりもします。謎ですね笑

ビデオパス

月額562円(税抜)
(auユーザー以外利用不可)
auユーザー以外利用できないということで、私にはレビューできません笑 誰か人柱になって契約してみてどんな感じか教えてください。

U-NEXT

月額1,990円(税抜)
他のサービスでとかぶらないアニメシリーズが多い印象。タイトル数は多め。

Netflix

ベーシックプラン(画質SD/同時視聴1) 月額650円(税抜)
スタンダードプラン(画質HD/同時視聴2) 月額950円(税抜)
プレミアムプラン(画質UHD,4K/同時視聴4) 月額1,450円(税抜)
独占タイトルが多い印象ですが、偏りも多いので契約前に要チェック。プランは回線や再生するデバイスによりますが、よくわからないという人であれば、観るだけならベーシックで十分かなと思います。
(2017.04.24追記)ちょっと使ってみましたが、他で見れなくてもここなら見れるという作品がかなり多いです。

Netflix

hulu

月額933円(税抜)
アニメ単独目的で契約するのは、ちょっとどうかなというラインナップ。海外ドラマなども観たいのであれば、選択肢に入るかも。


バンダイチャンネル

月額1,080円(税込)

バンダイチャンネル

万人におすすめはしませんが、ガンダム系が強いので、その辺も集中攻略したいときは便利ですね。

終わりに

しかし、これが1989年に着想され、描かれ始めたという事実。

士郎正宗氏は、まぎれもなく天才、超ウィザード級漫画家ですね。

書いた人

J LAB(ジェイラボ)所長所長
当研究所、所長。

必要最小限の勉強しかせず、微分もできないまま東大に進学するという過去を持つ。

当研究所設立の動機を尋ねたところ、

「知性には可塑性がある」
「シナプスをつなげよ」

などと意味不明な供述を繰り返しており、具体的な動機は不明。